忘れられないこと。
うたいはじめた このひとときも
いまはもう 過ぎてゆく
うたがおわる そのあとに
のこるものが あるだろか
だけど
うたう うたう うたう うたう
いまぼくは
だから
うたう うたう うたう うたう
ただうたう
「うたがおわる」(詞・永山智行 曲・かみもと千春)
2015年が終わろうとしています。
昨日は劇団の忘年会でした。
ですが、今年という一年はほんとうに忘れがたい一年となりました。
なによりも劇団の25周年という年の新作「ただいま」で、全国各地に旅をさせていただいたこと、そこではじめて出会った人たち、久しぶりに再会した人たち、そして19回のひとつひとつの上演、そこで起きたことなど、そのすべてが、わたしたちにとってはかけがえのない思い出となりました。
いつか忘れてしまい、消えてしまうことなのかもしれませんが、それでも、いま、それは確かに忘れられないこととして、わたしたちの胸に、からだに深く刻まれています。
25年、という時間は、きっとそういうことなのだと思う。
旅を終え、帰ってきたいま、あらためてそこで待っていてくれて、「おかえり」と言ってくれる、三股の、門川の、そして宮崎県のみなさんがいてくれることを、ほんとうにありがたく感じています。
ごあいさつが大変遅くなりました。
劇団こふく劇場第14回公演「ただいま」、全公演を終えました。
ほんとうに、ほんとうにありがとうございました。
ほんとうに。
うたが終わったいま、ただ、みなさんの新しい一年が、健やかで、素晴らしい出会いに満ちた一年であるよう祈るばかりです。
また劇場で、出会い、再会しましょう。
ありがとうございました。
みなさん、よいお年を。
永山智行